◯ 脂肪肝
アルコールの過剰摂取や肥満が原因で、肝臓に中性脂肪が蓄積してしまった状態を指します。アルコールの取りすぎによる「アルコール性脂肪肝」の他、飲酒をしない方でも、糖尿病や肥満など生活習慣病も大きな要因となります。そのまま放置していると肝臓の線維化が進み、慢性肝炎を引き起こし、さらに肝硬変や肝がんへ進行する症例もあります。
◯ 自己免疫性肝炎
明確な原因は不明ですが、免疫システムの異常により自らの肝細胞を自分の体内の免疫が破壊してしまう自己免疫疾患です。妊娠・出産やウイルスの他、薬物服用による関連も考えられ、中年以降の女性が発症しやすいといわれています。
適切な治療を行わなければ肝硬変や肝不全へと進行しやすく、肝がんの合併など、予後不良となる危険性があります。
◯ ウイルス性肝炎
肝臓がウイルスに感染することにより炎症が起こった状態です。肝炎ウイルスはA・B・C・D・E型などに分類されます。出産後の乳児期に感染するとキャリアとなって慢性化してしまい、慢性肝炎・肝硬変・肝がんへと進展する可能性があります。成人で感染した場合は急性肝炎となります。
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脂肪肝 | 禁酒・食事療法・運動療法 | メタボリック症候群の治療法で肥満や生活習慣病を改善させます |
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自己免疫性肝炎 | 副腎皮質ステロイド | 免疫をコントロールするための飲み薬による薬物療法を行います |
ウイルス性肝炎 | 抗ウイルス薬 | ウイルスを体の中から排除するために飲み薬で治療します |